こんにちは、ひっともです!
水族館や博物館などで、生き物や植物が透明の樹脂に入っている展示をみたことないでしょうか?
これらは樹脂標本と言われます。
子どもたちと博物館に行ったときに、「こんなの作れたらいいね~!」と話していたのですが、調べてみると100均で売られてているUVレジンを使って簡単に樹脂標本を作れることがわかりました。
今回は100均のUVレジンを使った標本作りに必要なもの、子どもと一緒に作った制作の方法をご紹介します。
是非参考にしてみてください!
シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ樹脂標本とは
樹脂標本とは樹脂の中に生き物や植物を入れて固めた標本になります。
通常の標本(乾燥標本)と違い、透明の樹脂で固めるため360度いろんな角度から観察することが出来ます。
樹脂標本に使う樹脂(レジン)の種類
樹脂標本に使う使う樹脂(レジン)には主に下記の2種類あります。
- エポキシ樹脂(エポキシレジン)
- UV樹脂(UVレジン) ←今回私が使ったのはこちら!
エポキシ樹脂(エポキシレジン)
エポキシ樹脂は、主剤と硬化剤の2種類を一定の割合で混ぜあわせると化学反応が起こることで硬化がはじまる樹脂になります。
一般的なエポキシ樹脂は混ぜ合わせてから24時間から48時間ほどで硬化します。
自然硬化のため、硬化のために特別な道具は不要です。
2種類の液を混ぜ合わせるため「2液混合タイプ」とも呼ばれています。
UV樹脂(UVレジン)
今回私が樹脂標本のために使ったのは、UV樹脂(UVレジン)になります。
UVレジンは100均(ダイソー、セリアなど)でも簡単に購入できます。
硬化のためにはUVライトをあてる必要がありますが、UVライトをあてるとたった60秒ほどで硬化します。
エポキシ樹脂 と UV樹脂どっちがいいの?
樹脂標本を作るのであればどっちの樹脂がいいの?
私は初心者だったので、100均でも買えるUV樹脂(UVレジン)を使って作成しました。
UVレジンは、UVライトを当てる必要はありますが、すぐに硬化してくれるので、子どもと一緒に作る場合はすぐに完成にもっていけるのも魅力です。
ただし、UVレジンは基本的には少量で売られているので小さな樹脂標本に限られます。
本格的に樹脂標本をつくるのであれば、2液混合タイプのエポキシ樹脂を使った方が大きさの制限も無く、作れる標本の幅も広がると思います。
UVレジン標本に必要なもの
UVレジン標本をつくるために必要だったものを紹介します。それぞれの用途は「作り方」の項目で説明します。
- UVレジン液(クリアハード 20g)
- UV LEDライト
- 型取りシート
- 耐水ヤスリ(#400,#800,#1000,#2000)
- コンパウンド
- クリアラッカースプレー
UVレジン標本の作り方
UVレジン標本の作るり方を順を追って説明します。
いきなり虫などの生き物は敷居が高いと思い、簡単に入手出来て、子どもも好きな「セミの抜け殻」のレジン標本を作ることにしました!
サイズも小さいものを作りたかったので、左(アブラゼミ)ではなく、右(ツクツクボウシ)の抜け殻で挑戦します。
STEP1 : 型枠の準備
まずは、対象の生き物などが入る大きさの容器を準備します。
タッパなどでも大丈夫ですし、ネットで「シリコンモールド」と検索すると色々な形の型枠が出てきます。
「ツクツクボウシの抜け殻がちょうど入る小さなタッパも無いし、シリコンモールドを買うほどでもないしな~」と思っていたところ、100均(ダイソー)で「型取りシート」というものを見つけました!
型を取りたいものに被せてドライヤーで熱を与えるとシートが変形して型がとれるという商品です。
以前ガチャガチャでゲットしたクリスタルガラスの置き物がちょうどよいサイズ感だったのでこれをベースに型枠を取りしました。
STEP2 : UVレジンの流し込み
UVレジンは100均(ダイソー)のUV-LEDレジン液(クリアハード/20g)を購入しました。
(※100均ですが、価格は300円です。)
100円で売られているUVレジンもありましたが、内容量が4g~5gと少ないので、樹脂標本を作るのであればこちらの方がコスパが良いです。
- 流し込む前に、セミの抜け殻を型枠に仮置きしてみて、大きさが問題ないことを確認。
- 100均のUVレジンを型枠に流し込みます。
- 入れている途中に出来てしまう気泡は爪楊枝でつぶしておきます。
- 実際にセミの抜け殻を設置して次のUVライト照射に進みます。
STEP3 : UVライトの照射
UVレジンを固めるためのUV LEDライトも100均(ダイソー)で購入しました。
(※この商品も100均ですが、価格は300円です。)
- UV-LEDライトを型枠の上に置いたらスイッチオン!
- パッケージに書いてる通り、ライトの照射後60秒ほどで硬化しました。
- 2層目も気泡が入らないようにUVレジンを型枠に入れてたら、再度UV-LEDライトを照射します。
型枠から外す前の様子はこんな感じ。
想像していたより透明度も高く、結構いい感じです。
STEP4 : 型から外す
レジンが十分に固まったことを確認したら、型枠から外します。
- 型枠を折り曲げるようにして固まった樹脂標本を取り出します。
- 型取りシートやシリコンモールドなどは柔らかいので型から外すのが容易です。硬い型枠だとこの段階で苦労しそうです。
STEP 5 : バリ取り
セミの抜け殻に比べて型枠は少し大きいくらいだったので、UVレジンをこぼれるギリギリまで流し込んでしまいました。
型枠の上の方は型を取ったクリスタルガラス通りの形になっていないため、バリが出来てしまい、それを取り除く必要がありました。
- まずはカッターで大きな部分を削り
- 次に金属ヤスリでバリを綺麗にしていきました
STEP 6: 透明感を出す
バリ取りをしたり、手で触っているうちに段々と透明感が薄れてきてしまいました…。
そこで透明感を出すための処理を施します。
まず使ったのは耐水ヤスリとコンパウンド。
耐水ヤスリも100均でも売っていると思うのですが、近くのダイゾーでは耐水ヤスリの扱いが無く、これはホームセンターで購入しました。
コンパウンドは100均(ダイソー)で売っていた車のヘッドライト用のコンパウンド(200円)で挑戦してみました。
もちろんネットでも購入できます。
- 耐水ヤスリは番手の荒い(数字の小さい)ものから順に使っていきます。(私の場合#400→#800→#1000→#2000)
- 次にコンパウンドで最終の磨き上げを行います。
左下が耐水ペーパーでヤスリ掛けをしている途中。
右下がコンパウンドまで完了した写真です。
あれ?確かに透明度は出たけど、なんか想像してたより透明になっていない…。。。
本来は、このやり方でピカピカになるとの事なので、原因は私のヤスリ掛けの質の問題でしょう。。
もっと時間をかけて磨く必要があったようです。
正攻法は再度耐水ペーパーから磨きなおすことですが、何か他の方法はないか考えて結果がこれ。
家にあった100均(ダイソー)のクリアラッカーを吹き付けてみました。
その結果、良い感じに透明感を出すことができました!
完成
まだまだ改善点はあると思いますが、完成です!
※気泡はUVレジンを入れる際にはつぶしていましたが、UVライトを照射する段階で発生してしまったようです。
レジン標本スターターキット
また、レジン標本を簡単に始められる「レジン標本スターターキット」も販売されています。
レジン/UVライト/型枠/ヤスリなど必要なものが一式揃ったセットになります。
気になる方は参考にしてみてください。
まとめ
今回は、100均で買えるUVレジンをはじめとして、主に100均で買える材料を使って樹脂標本(UVレジン標本)を作ってみました!
完璧に出来上がったとは言えませんが、私の失敗も含めて参考にして頂ければと思います。
何より、子どもと一緒に製作出来て、子ども自身が気に入ってくれたので親としては満足です。
今度はエポキシ樹脂を使った本格的な樹脂標本にも挑戦してみたいと思います。
それではまた!
シリーズ累計販売数60,000セット突破 防災セットSHELTERシリーズ
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